蹴りたい背中

2004年2月21日 読書
文藝春秋に掲載されたものを読みました。

第一印象?
かなりガッカリ。

なんだろう、伝えたいモノは、何とはなしに伝わってくるものの
かなり今ひとつな感。
読み手を引き込む内容もパワーもなく、物足りない。

それなりには面白いのだけれど、
これが芥川賞?前作も受賞?ハッ。っていうこのスタンス。

いや、前作は読んでいないのでそれについて色々書くのはやめよう。
何か書くなら読んでから、ですな。
ていうかパクるな自分、って感じw

中身についてはネタバレになるので触れない。

技術的に、おぉ〜!っていうようなところが全然なくて、
頑張れば誰でも書けそうな雰囲気・内容。

逆に、その「誰にでも書けそう」感によって一般ウケしているのかも。

ホラ、アイドルとかでもさ、
ものすごーい美人や、ありえない位かわいい子よりも、
その辺にいそうな、ありがちっぽい、そこそこの美人や
庶民派っぽいかわいい子がウケてるじゃん。
それと一緒なのかなぁ。

もしかすると、「芥川賞受賞作」ってことで
かなり期待しすぎて読んでしまったのかもしれない。

でも、これを読んで、「日本の文学界の未来は暗いな」と
感じてしまったのは正直なところ。

著者曰く、きちんと作品を書いたのは前作とこの作品のみ、
とのことなので、まだまだ伸びていくかもしれない。
自分のことを作家だと思っていないそうだけれど、
彼女がもっといろんなものを見て、自らを作家と自覚した時に
何か作品を発表するのなら、それはちょっと読んでみたい。

年齢やその他諸々を言い訳にせず、
才能があるならばどうか遺憾なく発揮して欲しい。
そう思わされる作品でした。

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